후리가나로 읽는 일본 고전
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ぼしじょじょう
母子叙情
岡本 かの子
岡本 かの子의 母子叙情(ぼしじょじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,355자 · 153화면
こうして歩いているうちに、かの女はもう可成り規矩男に慣れてしまって、規矩男をただよく気のつく、親切な若い案内者ぐらいの無感覚に陥り易くなった。銀座でむす子の面影をどうしてこの青年の上に肖せて看て取ったのか、不思議に思った。それももう遠い昔の出来事で、記憶の彼方に消えて行って仕舞ったように思えた。だが規矩男は今だにときどきかの女のむす子のことを訊きたがった。
「僕には判る気がしますよ。あなたを妹のように可愛がるむす子さん。あなたと性質が似て居て、しかもすっかり表面の違っているむす子さんでしょう」
かの女はむす子のことをこの青年に話すことは、何故かこの頃むす子に対する気持を冒涜するように感じて、好まなくなっていた。それを訊かれると同時に、何か違った胸の奥の場所から不安が頭を擡げて来て、訊ねられた機会を利用し、逆に規矩男から、少しずつ規矩男の身の上を訊き溜めようとした。
「それよりあなたお母さんに私を逢す前に、私に話すことがあると云ったわね。あれ何のこと」彼女は暫く考えて、「あれことによったらあなたのラブ・アフェヤーにでも就いてではなくって」
「なぜ云い当てたんです」