후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかくしんわがく
比較神話学
高木 敏雄
高木 敏雄의 比較神話学(ひかくしんわがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,624자 · 348화면
八田間の室屋は、最後の難事なり。第三の難に於ては、鼠に助けられしも、前後三つの室屋に於ては、凡て須勢理比売に助けらる。これ類似の第五点なり。最後に大国主ノ神、その妻須勢理比売と共に、逃亡するは、第六の一致にして、大神追い来るも及ぶこと能わざりしは、第七の一致、逃亡の結果の両個の幸福に終りしは、これ其類似一致の第八点なり。
唯逃亡の際物を投ずるの一条は、日本説話に見えず。これ恐らく、或事情の為めに、欠損せしものと、見る可きか。而も唯此一点の不足は、此説話を以て、かの標準説話に属するものなりと論ずるに於て、毫も妨ぐること無かる可し。何となれば、同一形式に属する凡ての説話は、必しも常に、その標準たる要点の凡てを、完全に具備するものに非ず。或は足らざるあり、或は異るあるは、普通の現象なればなり。一般に、逃亡に際して物を投じて、追い来る者を禦ぐと云うことは、諸の民族を通じて、最も屡ば見る所の現象にして、其根本的性質に於て民間話説的なり。之を純粋の高級神話として解釈せしもの、一も成効せしを見ず。投ぜし物の変じて、障碍物となること、印度説話にその例あり、露西亜説話にその例あり、伊太利説話にその例あり。