일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

こおりぐらのにかい

氷蔵の二階

宮本 百合子

宮本 百合子의 氷蔵の二階(こおりぐらのにかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,201자 · 37화면

아오조라 문고

房は、二時間ばかりいて、自分の部屋に戻った。――直ぐには何も手につかない気持であった。このようなことがあるから、志野は、隣の人、カフェーの女給などと自分に警戒を加えて置いたのだろうか。

六時頃、志野が帰って来た。

「ああひどいひどい。御覧なさい、この通り――自動車の泥よけなんて何にもなりゃしないわ」

はねの上った紺絣の合羽を、露台へ乾しに出ようとし、彼女はふと机の上にのっている半紙包に目をつけた。

「あら――」

志野は、睨むような流眄(ながしめ)で房を視た。

「あなた、お隣へ行ったの?」

「ええ」

「面白かった?――あの人んとこ、いつでもこのお菓子よ」

蹲んで、志野は、蚕絹糸でくるんだような四角い、小さいキャンデーを口に入れた。気にかけまいと努め、終にやりきれなくなった風で、彼女は、曖昧な、どうでも変化させられる薄笑いを泛べながら訊いた。

「――珍聞があった?――……私の噂してたでしょう」

房は、穏に、真面目に云った。

「いろんなこと聞いたわ」

「…………」

志野は、黙って顔を見ていたが急に房の手をつかんで自分の方へ引ぱった。

「ね、あなた私信じてくれるでしょ? ね?」