후리가나로 읽는 일본 고전
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えどのかじゅつ
江戸の火術
野村 胡堂
野村 胡堂의 江戸の火術(えどのかじゅつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,929자 · 36화면
「盟主は牛込に道場を構え、大名高家も及ばぬ勢威を張り、数千の門下を養う由比正雪殿」
「えッ、それは本当か」
「盟友、同志、雲の如く、その上、これは極内だが、御三家の俊傑、紀州頼宣様、秘かに御加担、近々事を挙げる運びになっている」
「――――」
井上半十郎思わず起上りましたが、雁字がらめに縛り上げられた上、自分の造った砲架にくくられては、この謀反人を眼前に見乍ら、どうすることも出来ません。
「井上流の大筒と、稲富流の焔硝は、その為に役に立ったのだ。この二つの秘伝を併せ、七門の大筒を鋳て、京、駿府、江戸の三ヶ所に事を起せば、不平の大名は風を臨んで来り加わるは定、徳川を打ち亡ぼし、我等が由比殿を押し頂いて、天下に号令する日も遠くはあるまい、井上、――解ったか」
「己れッ、謀反人」
半十郎は必死と身を揉みますが、いましめの縄は益々固くなるばかり。
「騒ぐな、貴公の大筒も役に立つ時が来たのだ、この大筒で五貫目玉が撃てると解れば、気の毒だが、貴公の命に用事は無い、――この稲富喜三郎の天下を取った姿を見せないのは心残りだが、どうせ両立し難い俺と貴公だ、後腐れのないように、此処で命を絶ってやる」