후리가나로 읽는 일본 고전
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けっせんかわなかじま うえすぎけんしんのまき
決戦川中島 上杉謙信の巻
坂口 安吾의 決戦川中島 上杉謙信の巻(けっせんかわなかじま うえすぎけんしんのまき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,278자 · 19화면
むしろ信玄の作戦に無言の牽制を加えることが第一の狙いだ。彼の如くに術策を事にするヤカラは人の術策を疑い怖れるもので、春日山にとどまる二万の留守兵の動向は、彼に不断の迷いと不安を与えるに相違ないからである。
余の選定せる戦場は川中島。そこには敵の誇る要害海津城がある。四囲の山と川を利用し、諸国の要塞の粋をとって築城したもので、当時は高坂弾正が守備していた。
この城塞は規格が小であるから、中に収容しうる兵力はせいぜい二千足らずであるが、余が一万三千の兵力をもって突入をはかっても一朝一夕には抜きがたい要害であった。もとより余はこの小塁を抜くために多くの犠牲を払うが如き愚は考えていない。ただこれを攻めると見せて、信玄の出陣をうながすためであった。
余は途中一万三千の兵力を二手に分け、一は北国街道より、一は富倉峠より信濃に入り、善光寺に休憩。折から栗の季節であるから、栗ヨーカンを食ったのち、大荷駄と五千の兵を善光寺に残し、余は小荷駄と八千の兵を率いて川中島を横切り、妻女山に本陣を構えたのである。
松代方面からの山脈が川中島の中央部に突入して終っているのが妻女山で、山脈の終点だから最も低い山ではあるが、川中島へ突入しているために川中島の全貌が手にとる如くに見分けられる。