후리가나로 읽는 일본 고전
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さばくのこと
沙漠の古都
国枝 史郎
国枝 史郎의 沙漠の古都(さばくのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 110,076자 · 220화면
しかし到底水眼鏡などでは幾丈と深い水の底を突き止めることなどは出来なかった。靡く水草、泳ぐ魚、わずかにそれらが見えるばかりだ。
そこで今度は岸に添うて湖水の周囲を調べようと土人軍達が屯ろしているその岸を指して船を漕いだ。土人達はほとんど間断なく空砲を空に向けて撃っている。その陰森たる大砲の音は人跡未踏の神秘境のあらゆる物に反響して木精となって返って来る。
こうして私達の革船が岸から十間ほどに近付いた時、にわかに船が動かなくなった。そしてその次の瞬間には、反対に船は速く走って後方へ後方へと戻るのであった。
思いがけないこの出来事はどんなに私達を驚かせたろう! 半分飽気にとられながらそれでも腕力を櫂にこめて岸へ近付こうと漕ぎつづけた。すると今度は後方へも戻らず勝して前方へは進もうともせず岸から十間の距離をへだててただ岸姿に横へ横へとあたかも湖水を巡るかのように急速に革船は廻り出した。
その時ラシイヌの鋭い声が私達の耳を貫いた。
「水を見ろ! 水を見ろ! 水を見ろ!」と。
私達は一斉に湖上を見た。湖水は湧き立っているのではないか!
四十
今までは小さな漣さえなかった碧玉の湖水が白泡を浮かべて奔馬のように狂っている。