후리가나로 읽는 일본 고전
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さばくのこと
沙漠の古都
国枝 史郎
国枝 史郎의 沙漠の古都(さばくのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 110,076자 · 220화면
一夜、満月の明るい晩ついに私は目的をとげ、土耳古美人の住んでいる緑地へまで落ち延びた。常磐木、泉、土人の小屋、他には魚が泳いでいるし木々には小鳥が啼いている。緑地は住みよさそうに思われた。常磐木の間に祠がある。石の狛犬がその社頭に二匹向かい合って立っている。「沙漠の老人」と土耳古美人とは私を祠へつれて行って私に拝めと云った。無宗教の私は云われるままに祠に向かって三拝した。
と老人が私に云った。「若者よ、これは吾らの神じゃ。吾ら羅布人の神なのじゃ。そして羅布人は回鶻人じゃ。数千年の昔から今日まで他人種の血液を混じえずに純粋に残った回鶻人は吾ら羅布人ばかりなのじゃ。吾ら純粋の羅布人はここの緑地に集まって吾らの唯一の守り本尊アラなる神を祠に祭りアラ大神の使者の燐光を纒った狛犬を神の権化と懼れ恭い、数千年住んで来た。しかるに今から数年前西班牙人の探検隊が羅布の沙漠へ襲って来て神の祠を破壊して経文の一部と羊皮紙と箱に納めた雄の球とを何処ともなく奪い去った。吾らの怒りは頂点に達し神に復讐の誓いをして、西班牙人の探検隊の頭目の行衛を探索した。そして計らずもその頭目が西班牙の首府のマドリッドの市長の要職にいると聞き吾らは雀躍して喜んだ。