후리가나로 읽는 일본 고전
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ふぐ
河豚
吉川 英治
吉川 英治의 河豚(ふぐ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,411자 · 7화면
鍋は、河豚の一種に、※魚という名があるので江戸人につかわれた俗語であろう。江戸人はまた、河豚の異名を鉄砲とよんだが、銚子の漁師は、富籤とよんでいる。――後者は、中たりっこなしというのである。
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毒に中たった場合は、昔から口伝が多い。――山梔子の実を噛ませると吐く。黒砂糖を白湯でのむ。塩の汁をたくさん飲む。樟脳を湯にたてて服用する。などは松屋筆記の記載。今の料理でも用いられているので、茄子と共に食べると中たらないという予防法などが云い伝えられている。中たっても、土中に生き埋めすると癒るという伝説を、実際に体験した者に、清水次郎長と、角力の福柳とがある。
下ノ関あたりでは、下宿のおかみさんが、魚屋からぶらさげて来たのを、夕方の台所でじゃぶじゃぶやって、すぐ下宿人に食べさせるぐらいだからなどと云って、素人がそんな真似をしたら、保険会社から自殺と見られてもしかたがない。
俳人では青木月斗がすき、文壇人では久米正雄、永井龍男、三上於菟吉、女優の山路ふみ子もたべる。実業家などにマニアが多いらしい。女はわりあいに初めてでも平気で舌に載せる。自分の良人が食べているのに食べないでいることは、貞節にかかわると思うのかも知れない。