후리가나로 읽는 일본 고전
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はたのてい
波多野邸
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 波多野邸(はたのてい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,194자 · 45화면
問屋一家はやはりそこに住んで、仕事を続けた。裏口の階下を借りてる「五郎」も元のままだった。ただ、裏梯子段の上の二室がこの酒場に殖えて、それは特別の小集会などにだけ使われることとなった。そのことが、店主の大田梧郎は固より、私達を、驚かせまた喜ばせた。
それらのことを、波多野洋介は無関心な調子でやってのけた。時折やって来る井野老人を相手に、碁などうっている彼の様子は、無為徒食の一帰還者にすぎなかった。
波多野洋介に対して、魚住千枝子は困った立場にいた。
千枝子は未亡人の縁故者だったので、洋介のことは前から知っていたが、親しく接するのは初めてだった。洋介は博多港からの電報と殆んど前後して、飄然と帰ってきた。千枝子は古い女中のお花さんと一緒に、彼を迎え入れる支度にまごつき、次いで、玄関では、彼の荷物の少いのに却ってまごついた。彼はさっさと茶の間へ通った。そして彼が少しくくつろいだ頃、千枝子はしとやかに室へはいって、襖ぎわに両手をつき、低くお辞儀をした。
「お帰りあそばせ。」
それきり、顔がなかなか挙げられなかった。
未亡人房江が、彼女を洋介に引きあわせ、近くへと差し招いたが、彼女は席を進めかねた。