일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

海野 十三의 浮かぶ飛行島(うかぶひこうとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,009자 · 249화면

아오조라 문고

と長谷部大尉は、分隊長に声をかけた。

「おお当直将校。そういう妙な噂が立ったので、いま杉田の衣嚢をとりよせて調べてみると、ほら、こういう遺書がでてきました」

「えっ、遺書? どれ、――」

と長谷部大尉が手にとってみると、なるほど用箋一枚に、何か、かんたんに書きつけてある。

それを読むと、

「杉田ハ決心シマシタ。飛行島ニ川上機関大尉ノ行方ヲタシカメルタメ脱艦ヲイタシマス。再ビ生キテ皆サマニオ目ニカカレナイコトト覚悟ヲシテイマス。シカシ御安心下サイ。杉田ハ決シテ卑怯ナフルマイヲ致シマセン。郷里ノ方ヘハ、海ニ墜チテ死ンダトダケオ伝エクダサイ」

とうとうやったな――と、長谷部大尉は思った。

杉田二等水兵は、ついに機関大尉の行方を案じて、脱艦したのである。脱艦事件というものは、外国の軍艦にあっても、わが帝国軍艦には例のないことだ。それはたいへん重い罪としてある。杉田は、その重い罪であることを十分承知で、死の覚悟をもって脱艦したのである。その目的は、川上機関大尉の行方を、たしかめるためだというのだ。ああなんという悲壮な決心であろうか。

長谷部大尉はその遺書を手にしたまま、分隊長はじめ一同の顔をぐるりと見まわした。