후리가나로 읽는 일본 고전
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よくそうのはなよめ
浴槽の花嫁-世界怪奇実話1
牧 逸馬
牧 逸馬의 浴槽の花嫁-世界怪奇実話1(よくそうのはなよめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,908자 · 96화면
仕方がないからロイド君はお上りさんの花嫁を引きまわして、ぶらぶらロンドンの町を見て歩いて時間をけした。が、下宿の女将のウイルドハアゲン婆さんは、二人があまり貧弱な風体をしているので、はじめ部屋を見に来た時から、そう言って断るつもりだったのだ。ウイルドハアゲン夫人は、名前でわかるとおりドイツ人である。時は一九一四年だ。その年以後の四年間、英国中のドイツ人とドイツ名の人間に、警察が密接な看視の眼を光らせていたことは、いうまでもない。このウイルドハアゲン家へも、しじゅう刑事が出入りして、まるで家族の一員のように台所で煙草なんか吹かしていた。で、この時も、ちょうどその刑事の一人が来あわせていたので、いま引き返してくる若い夫婦者を、なんとかして断りたいものだとウイルドハアゲン夫人が言うと、刑事はおやすい御用だと引き請けて、手ぐすね引いて待っていた。そこへ、もうよいころだとロイド君夫婦が帰って来たので、女将の代りに刑事が飛び出して行って、そこは心得たもので、あっさり脅かして追っ払ってしまった。部屋を拒絶するにしても、なぜ刑事が応対に出たのか合点がゆかないはずだが、ジョン・ロイドの方は顔色を土のようにして、花嫁の袖を引いてこそこそ立ち去って行った。