일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

葉山 嘉樹의 海に生くる人々(うみにいくるひとびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,305자 · 321화면

아오조라 문고

『支払い伝票さえ書けばいいこっちゃありませんか』

『つまり、退職しようというんだね』と、意地わるの後明人事係はいった。

『退職! だれが、いつ退職なんていったんです』と白水は少しずつ興奮してやり始めた。

『だが、会社の規則では、積立金は、退職の時に支払うということになってるもんだからね。従って、積立金を受け取る者は、同時に、賃銀の残額をも一緒に支給されることになるわけだね』と、その豚めは、いやに尻を落ちつけてやがった。

『もちろん』と、白水は口を切ったんだ。やつが、何か心に決することがある時の重々しい口調でね。

『労働者が退職して行く時に、積立金が賃銀と同時に支払われるのは、当然なんだ、それは工場法にも明記されてあることなんだ。しかし、それはいかなる事情があっても、会社に損害のかかった場合でも、それから差し引くことができない、性質の金なんだ。その金が本人退職後もなお会社に残っていたとすれば、明らかに委託金横領ではないか、その金が支払われるのが、いつも最後の例だからって、その金を受け取ることによって、辞職を意味するなんて、そんな詭弁が、よくも人事係の君の口から吐けたもんだ。