후리가나로 읽는 일본 고전
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かいいき
海異記
泉 鏡花
泉 鏡花의 海異記(かいいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,223자 · 37화면
ええ、引からまって点れくさるだ、というたらな。よくねえな、一あれ、あれようぜ、と滅入った声で松公がそういっけえ。
奴や。
ひゃあ。
そのあやし火の中を覗いて見ろい、いかいこと亡者が居らあ、地獄の状は一見えだ、と千太どんがいうだあね。
小児だ、馬鹿をいうない、と此家の兄哥がいわしっけ。
おら堪んなくなって、ベソを掻き掻き、おいおい恐怖くって泣き出したあだよ。」
いわれはかくと聞えたが、女房は何にもいわず、唇の色が褪せていた。
「苫を上げて、ぼやりと光って、こんの兄哥の形がな、暗中へ出さしった。
おれに貸せ、奴寝ろい。なるほどうっとうしく憑きやあがるッて、ハッと掌へ呼吸を吹かしったわ。
一しけ来るぞ、騒ぐな、といって艪づかさ取って、真直に空を見さしったで、おらも、ひとりでにすッこむ天窓を上げて視めるとな、一面にどす赤く濁って来ただ。波は、そこらに真黒な小山のような海坊主が、かさなり合って寝てるようだ。
おら胴の間へ転げ込んだよ。ここにもごろごろと八九人さ、小さくなってすくんでいるだね。
どこだも知んねえ海の中に、船さただ一艘で、目の前さ、化物に取巻かれてよ、やがて暴風雨が来ようというだに、活きて働くのはこんの兄哥、ただ一人だと思や心細いけんどもな、兄哥は船頭、こんな時のお船頭だ。