후리가나로 읽는 일본 고전
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かいじんべっそう
海神別荘
泉 鏡花
泉 鏡花의 海神別荘(かいじんべっそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,689자 · 46화면
よって、黒潮、赤潮の御手兵をちとばかり動かしましたわ。赤潮の剣は、炎の稲妻、黒潮の黒い旗は、黒雲の峰を築いて、沖からと浴びせたほどに、一浦の津波となって、田畑も家も山へ流いた。片隅の美女の家へ、門背戸かけて、畳天井、一斉に、屋根の上の丘の腹まで運込みました儀でござったよ。
侍女三 まあ、お勇ましい。
公子 (少し俯向く)勇ましいではない。家畑を押流して、浦のもの等は迷惑をしはしないか。
僧都 いや、いや、黒潮と赤潮が、密と爪弾きしましたばかり。人命を断つほどではござりませなんだ。もっとも迷惑をせば、いたせ、娘の親が人間同士の間でさえ、自分ばかりは、思い懸けない海の幸を、黄金の山ほど掴みましたに因って、他の人々の難渋ごときはいささか気にも留めませぬに、海のお世子であらせられます若様。人間界の迷惑など、お心に掛けさせますには毛頭当りませぬ儀でございます。
公子 (頷く)そんなら可――僧都。
僧都 はは。(更めて手を支く。)
公子 あれの親は、こちらから遣わした、娘の身の代とかいうものに満足をしたであろうか。
僧都 御意、満足いたしましたればこそ、当御殿、お求めに従い、美女を沈めました儀にござります。