후리가나로 읽는 일본 고전
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しせい
消えた受賞作 直木賞編
富田 常雄
富田 常雄의 消えた受賞作 直木賞編(しせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,806자 · 36화면
「うう、こ、この阿女……」
勇は反動をつけて飛び起き、ミチの髪を片手に、片手を腕にかけて捻じ伏せ様とした。二つの若い肉体はぶつかり合い、もつれ、折重なり、息が乱れた。男は徹夜続きの疲労し切った肉体に、逆に襲って来た情慾に眼が眩み、雄の野獣を思わせる荒々しさで征服し始めた。
大下組が街の顔役とか、親方とかいう一聯の徒党に対する政府の解散命令を喰ってから、組の若い者から、三下のちんぴらに至るまで総てが足を洗う様に余儀なくされた。度胸がいいので準幹部級の小頭となって居た勇も亦、その例に漏れなかった。中には正業に就くことの出来た聡明な者もあったが、大部分は路頭に迷う境涯に抛り出された。博奕打になるか、体を張った悪質の闇屋になるか、二十に満たぬ者は飛び出した親の元に帰るかした。終戦直後、雨後の筍に似て立ち並び始めたバラック飲食店の場銭と、強請とで酒と小遣に不自由しなかった習慣は一朝にして脱することが出来ず、飲食店の閉鎖、恐喝行為の強力な取締りと、組の解体は彼等を陸に上がった河童にした。大下組の親分は解散の時、かたぎになれとは言ったが、再出発の為の資金は一文もくれなかった。