후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
りんらく
淪落
林 芙美子
林 芙美子의 淪落(りんらく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,113자 · 16화면
そのひとは少しも踊らない。つれの人と来て、いつも呆んやりと人の踊りをみている、或日、偶然、八重洲口の駅の前で逢つて、しばらくお茶をよばれながら話した。ジャワへいつていて、このごろ復員したばかりで、まだ何処にも勤めていないと云つていた。かえつてみたら、奥さんはよそのひとゝ一緒になつていて、家は焼けてしまい、いまは友人の家に同居していると云うことだつた。此世は面白いこともなければ哀しい事もない、もう、偶然だけを頼りに生きているようなものだと云つていた。むずかしい事は判らないけれども、人生に遠くおきざりを食つている自分は、いつまでも苦しい二日酔いのような毎日だとも云つた。わたしはさみしかつたので、この関と云うひとがすぐ好きになつた。関は痩せて背が高く、青黒い顔をしていた。逢うたびに、「どうだい、面白いかね?」と訊くくせがある。だから、きまつて、わたしも、「えゝ、とにかく面白いわ」と云つておく。夏になつて、二人は伊豆の大仁温泉へ行つた。小さい旅館へ泊つた。関はウィスキーを持つていた。わたしは、うちのおばさんに頼んでお米を買つてもらつて持つて行つた。畑の中の何の変哲もない旅館だつたけれど、蛙の声をきゝながら夜更けまで二人はウィスキーを飲んだ。