일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

りんらくのせいしゅん

淪落の青春

坂口 安吾

坂口 安吾의 淪落の青春(りんらくのせいしゅん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,729자 · 36화면

아오조라 문고

首筋をつかんで引きずり下して、火タタキを持たせて玄関前へ見張りをさせ、自分も見張っている。

東京の住人でも近所にバクダンが落ちてから寝ボケマナコでゲートルをまいて逃げだすのが例であるから、山奥の空襲警報に見張りにでるのはバカであるが、意地というものは仕方がない。

気がつくと、カメがいない。

「オイ、カメ、オイ、どこにいる」

手さぐりで探しても、どこにもいない。屋根裏へかけ上ると、まさしくカメは寝床の中にいるのである。なんべん引きずり下しても、ソッと寝床へもどってしまう。

あげくに、とうとう、正一郎は自分でもワケの分らないことをやってしまった。

空襲警報が解除になった真夜中に、土蔵の裏のタキ木のつまった納屋へ火を放けてしまったのである。

火をつけて、カメをおどかしてやろうと思って、カメを叩き起すつもりで戻ってきた。然し、途中で、ほんとに火事になッちゃアいけないと気がついて、戻って見ると、もう勢いよく燃えている。

正一郎は狂気の如く屋根裏へとびあがって、物も言わず、カメをける、なぐる、足をひきずる。

「火事だ。キサマ、火事だぞ」

いくつ殴ったか知らないが、翌日手の指をまげることができなかったから、カメの方でも、顔が土左衛門みたいに腫れていた。