후리가나로 읽는 일본 고전
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りんらくのせいしゅん
淪落の青春
坂口 安吾의 淪落の青春(りんらくのせいしゅん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,729자 · 36화면
「お嫁に行かなかったのか」
「ハア、亭主が戦死しましたでネエ。坊ッちゃまは御無事にお帰りで、何よりでございました」
「子供は生れなかったのか」
「ハア、坊が一人。あっちのウチのあととりに置いてきましたが」
そのとき、この谷ぞいの山道のふちに、崖下のたった三軒ある家の一軒から、パーマネントにモンペの娘がとびだしてきた。
それが例の娘であった。
「おや、君のうちはこゝかい」
「アラ、まア、昔の恋人が、仲がいゝことね」
お園が大きな冴えた笑いをたてゝ、
「坊ッちゃまはツネ子さんとダンスをなさったそうですね」
貞吉も笑った。するとツネ子がふきだして、ゲタ/\笑った。
なるほど、と貞吉は思った。彼を見る娘の視線が、彼の素性を知っての上と思われたのも道理であり、娘はお園の隣家の住人であったのだ。
「おでかけかい」
「えゝ、学校に忘年会と新年会の芝居の稽古があるのよ」
「じゃア、そこまで一緒に行きましょう」
「お園さんに悪くないの」
お園は又、大きな冴えた笑いをたてた。
昼間見るツネ子の顔は、そのハリキッタ体格にくらべて、冴えた顔色ではなかった。頬はベニで真ッ赤であるが、ハダの荒れが感じられた。