후리가나로 읽는 일본 고전
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しんやのきゃく
深夜の客
大倉 燁子
大倉 燁子의 深夜の客(しんやのきゃく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,926자 · 28화면
しかし、彼はどうしても思い切れないので、親友のとめるのもきかないで求婚しました。未亡人は非常に喜んだが、肝心の相手ははっきりとした返事をしなかったのです。が、遂に二人は結婚しました。冬子はともかくも、譲治は幸福でした。翌年には可愛女児も生れた、親友はまるで家族の一人であるように入り浸っていたものです。が、どういうものか、冬子は彼を好まなかったようで、それだけがいつも譲治の心を暗くさせていました。夫の親友なら、妻も親しんでくれればよいが、と、思っていたのです」
「よほど純情な男なのですね」
「夢のように七八年過ぎました。冬子は従兄に仙ちゃんという若い船員があって、航海から帰る度に土産物などを持って訪ねて来る。二人は幼少の頃同じ家で育ったとかで、まるで兄と妹のような睦じさです。従兄同志というものの親しさを、譲治は美しい眼で見て喜んでいましたが、親友は早くも二人の間に疑いを抱き、しばしば警告を与えるのです。妻の心を少しも疑っていない彼も、まのあたり見るような話を余り度々聞かされるので、あるいは? という気がしはじめたのです」
「無二の親友の言葉だけに、一層信じるでしょう」