후리가나로 읽는 일본 고전
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ぼうふううにおわったいちにち
清風荘事件 他8編
松本 泰
松本 泰의 清風荘事件 他8編(ぼうふううにおわったいちにち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,532자 · 43화면
府下目黒町八四一番地、中山としというのは白米商であった。主婦は、
「波瑠子さんという方は一年ほど前に家の二階に下宿していた人で、あれでも家に半年もいらしったでしょうかね。おとなしい、いい方でしたよ。ひところは葉書などを寄越しましたが、この節はどこにいらっしゃるかいっこうに存じません」
と言うのであった。
5
波瑠子の遺骸はカフェに続いた海保ギャレージの一室に置かれ、その前の机の上に貧しい花が手向けてあった。
女給たちは代わり合って焼香した。あまりに急な、しかも尋常でない朋輩の死に女たちは嗚咽する者もあった。目を赤く腫らした信子は波瑠子と特別親しかったので店には出ず、なにかと葬儀の用意をしていた。
主人の海保は青い顔をして黙り込んでいるし、小使の鈴木は鼻を詰まらせている。だが、人々の中でだれよりもいちばん悲しく見えたのはみのりであった。彼女は目が見えないうえに、口まで利けなくなったように口を開かず、影法師のように部屋の片隅で坐っていた。
心ばかりの告別式が済んで、いよいよ納棺するときが来た。するとみのりは不意に立ち上がって、泳ぐような手付きをしながら柩の傍へ進み寄った。