일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しぶやけのしそ

渋谷家の始祖

宮本 百合子

宮本 百合子의 渋谷家の始祖(しぶやけのしそ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,023자 · 133화면

아오조라 문고

或る時に於て、女性の方が遙に霊的になることを正隆は否定出来なかった。

勿論、正隆は、女性が彼女の内奥に有する力の詳細まで解剖し分解するだけの努力は払わなかった。然し、直感的に彼の胸と心に迫る或るよき感を正隆は尊敬していた。永遠の女性とも呼ぶべき、女性の理想的想像は、説明するにはあまり複雑な内容を有しながらも、若し、それが彼の目前に現れれば、一瞥で、「そのもの」であることを認識(リコグナイズ)し得るような直覚を彼は持っていたのである。

それ故、正隆は、理想的に女性を想う場合、総ての「彼女等」は敬愛されるべき筈のものとして承認せざるを得ないのである。それは、理想として、彼は認める、然し、考えて見ろ、信子は、あの信子は、矢張り一箇の女性なのではないか?

ここに正隆の、女性に対して馬耳(うまみみ)のサティールとなる原因があるのである。

たとい、正隆が、信子一人を、悪運の使者だと仮定しても、地上の女性は、決して信子一人を拒絶したことによって滅せられるものではない。

彼は多くの美くしい人々、優しい人々、心の秀れた女人達を見なければならないだろう。見なければならないのみか、或る程度までは、彼女等の力に支配されずにはいられない。