후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しぶやけのしそ
渋谷家の始祖
宮本 百合子
宮本 百合子의 渋谷家の始祖(しぶやけのしそ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,023자 · 133화면
「大丈夫かえ、ほんとに、それじゃあね、信子、俺はもう一つ、たった一つ、大切なことをお前に訊きたいんだが、ありのまま、何でも返事しておくれ、ね信子」
「何でございますの?――けれども、あなたは、ほんとにいけませんわ、あまりお頭をお使いになると、また気分が悪くおなりになるのだから、後でよろしいことなら、後ほどに遊ばせよ、ね」
「後じゃあいけないから、今訊くのだ――ね、信子、お前は――変だと思っちゃあ、いけないよ。ただ、俺の気になって仕様がないから、参考のために、聞くのだからね、――お前は、誰かに頼まれて、俺のところへ来たのじゃあないのか?」
正隆は、そう云いながら、ひどく当惑し、混乱した表情を浮べて、眼をしばたたいた。その表情を、じっと眼の下に見ながら、信子夫人の唇には、例の不思議な、彼に「けれども」と思わせずには置かないような微笑を湛え始めた。
「誰かに頼まれて? おかしなことをおっしゃいますのね、それは、あなたのお母様や、私の母やなんかが、来てくれ、行け、とおっしゃったから来たのじゃございませんの、ほんとにおかしな方」
「いやね、信子、俺の云うのは、お母さん達のことじゃあない、誰か、そうさな、誰か、親類でも何でもない人に、たのまれは、しなかったかというのだよ」