일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

おんしつのこい

温室の恋

国枝 史郎

国枝 史郎의 温室の恋(おんしつのこい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,010자 · 22화면

아오조라 문고

それは何ういう女かというに、神戸の貿易商の令嬢とかいうことで、神経療養の目的を以て高原の空気を呼吸するために書生や女中を幾人か連れて夏頃から此町へ来ているのであったが、美貌さと贅沢さと交友の雑多な事とで、謎の女視されているのであった。彼女の屋敷はご料林の麓、酒井男爵の別墅から半町距った林の中にあった、それは瀟洒たるバンガロー式の小窓の多い建物で外見は寧ろ貧しかったが内部の装飾の燦然さは眼を驚かすばかりであると町の人達は云っていた。謎の女の姓名は園原雪枝と呼ばれていたが、雪枝は時々洋装姿を黒の逸物にゆらりと載せ拮屈たる木曾の峠路を風のように駛らせる事があったが、大概は男の伴侶があった。一人は私の眼の前にいるドリアングレーのような美青年で最う一人は酒井男爵家の放蕩息子の忠直であった。

私が今しがた此美青年を三度見掛けたと云ったのも、詰り遠乗りに出て行く姿を往来を歩き乍ら見掛けたのであって、そう云えば私も最う一度だけ此青年を見掛けたことがある。それは今から半月程前に私が何気無く旅館を出てご料林の方へ行ったことがあったが其途上のことである。バンガローの横手まで歩いて行くと広い後庭の中央に可成り大きな温室が夕陽に硝子屋根を反射させて秋霧の中に横倒わっていた。