후리가나로 읽는 일본 고전
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おんせんだより
温泉だより
芥川 竜之介의 温泉だより(おんせんだより)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,095자 · 13화면
半之丞はこの独鈷の前にちゃんと着物を袖だたみにし、遺書は側の下駄の鼻緒に括りつけてあったと言うことです。何しろ死体は裸のまま、温泉の中に浮いていたのですから、若しその遺書でもなかったとすれば、恐らくは自殺かどうかさえわからずにしまったことでしょう。わたしの宿の主人の話によれば、半之丞がこう言う死にかたをしたのは苟くも「た」の字病院へ売り渡した以上、解剖用の体に傷をつけてはすまないと思ったからに違いないそうです。もっともこれがあの町の定説と言う訣ではありません。口の悪い「ふ」の字軒の主人などは、「何、すむやすまねえじゃねえ。あれは体に傷をつけては二百両にならねえと思ったんです。」と大いに異説を唱えていました。
半之丞の話はそれだけです。しかしわたしは昨日の午後、わたしの宿の主人や「な」の字さんと狭苦しい町を散歩する次手に半之丞の話をしましたから、そのことをちょっとつけ加えましょう。もっともこの話に興味を持っていたのはわたしよりもむしろ「な」の字さんです。「な」の字さんはカメラをぶら下げたまま、老眼鏡をかけた宿の主人に熱心にこんなことを尋ねていました。