일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こんとんみぶん

渾沌未分

岡本 かの子

岡本 かの子의 渾沌未分(こんとんみぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,232자 · 33화면

아오조라 문고

父の住居附きのオフィスは年々寂寥を増した。しばらく持ち堪えてはいたが、その後いろいろな事業に手を出した末が、地所ぐるみ人に取られた。その前に先祖から伝えられていた金も道具も失くしていた。だからこの夏期は夜番と云いつくろって父娘二人水泳場へ寝泊りである。

駸々と水泳場も住居をも追い流す都会文化の猛威を、一面灰色の焔の屋根瓦に感じて、小初は心の髄にまで怯えを持ったが、しかししばらく見詰めていると、怯えてわが家没落の必至の感を深くするほど、不思議とかえって、その猛威がなつかしくなって来た。結局は、どうなりこうなりして、それがまた自分を救ってくれる力となるのではあるまいかと感ぜられて来た。その都会の猛威に対する自分のはらはらしたなつかしさは肉体さえも抱え竦められるようである。このなつかしさに対しては、去年の夏から互に許し合っている水泳場近くの薄給会社員の息子薫少年との小鳥のような肉体の戯れはおかしくて、想い出すさえ恥じを感ずる。

それに引きかえて、自分への興味のために、父の旧式水泳場をこの材木堀に無償で置いてくれ、生徒を世話してくれたり、見張りの船を漕いでくれたりして遠巻きに自分に絡まっている材木屋の五十男貝原を見直して来た。