후리가나로 읽는 일본 고전
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こはんていじけん
湖畔亭事件
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 湖畔亭事件(こはんていじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,335자 · 137화면
「この短刀は、湯殿の焚き場の隅の、薄暗い棚の上で見つけたのです。あすこの棚には、三造の持物が、ほこりまみれになって、つみ上げてある。そこに汚いブリキの箱が隠してありました。最も人目につきにくい場所です。箱の中には、妙なものが這入っていました。まだそのままにしてありますが、綺麗な女持の財布だとか、金の指環だとか、沢山の銀貨だとか、そして、この血なまぐさい短刀もです。……いうまでもなくこの短刀の持主は風呂焚きの三造です」
村の巡査も私も、黙って河野の話の続きを待っていました。その位の事実では、あのおろか者の三造が犯人だなどとは、とても信じられなかったのです。
「そして、犯人もその三造なのです」河野は落ちつきはらって続けました。「この事件には疑うべき人物が沢山あります。第一はトランクの男、第二は松村という若者、第三はこの宿の主人。第一の嫌疑者については警察でも全力を尽くして捜索を行われた様ですが、今の所全く行方不明です。が、あの二人を疑うことは根本的に間違っています」
そこで河野は嘗て私に解きあかした時間的不合理について説明しました。
「第二の松村青年は、これも警察で一応取調べた様ですが、何等疑うべき点のないことが分りました。