일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

夏目 漱石의 満韓ところどころ(まんかんところどころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,601자 · 148화면

아오조라 문고

そこへ馬の蹄に掻き立てられた軽い埃が、車の下から濛々と飛んで来る。番頭は、結構な御日和です、少し風でも吹いたらこんなものじゃありませんと喜んでいる。そのうち馬車が家を離れて広い原へ出た。原だから無論樹も草も見えないのは当然だが、遠く眺めると、季節だけに青いものが際限のない地の上皮に、幾色かの影になって、一面に吹き出している。なぜこれほどの地面を空しく明けておくかは、家屋の発展に忙殺されつつある東京ものの眼には即時の疑問として起る訳であるが、この際はそれよりも窮屈な人間を通り抜けて晴々したと云う意識の方が一度に余の頭を照らした。路は固よりついていない。東西南北共に天に作った路であるから、轍の迹は行く人の心任せに思い思いの見当に延びて行く。

支那人の馬車が来た。屋根に蒲鉾形の丸味を取った棺のようなもののなかに、髪を油で練固めた女が坐っている。長柄は短いが、車の輪は厚く丈夫なものであった。云うまでもなく騾馬に引かしている。まず日本の昔に流行った牛車の小ぢんまりしたものと思えば差支えないが、見たところは牛車よりもかえって雅である。その代り乗ってる人間は苦しいそうだ。