후리가나로 읽는 일본 고전
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まんかんところどころ
満韓ところどころ
夏目 漱石의 満韓ところどころ(まんかんところどころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,601자 · 148화면
股野は毫も辟易した気色なく無遠慮にそこいら中こつこつ叩いて歩いたが、しまいまで人気のする室には打つからなかった。あたかも立ち退いた町の中を歩いているような感じがした。三階に来た時、細い廊下の曲り角で一人の女が鍋で御菜を煮ているのに出逢った。そこには台所があった。化物屋敷では五六軒寄って一つの台所を持っているのだそうだ。御神さん水は上にありますかと尋ねたら、いえ下から汲んで揚げますと答えた。余はこの暗い町内に、便所がどこにいくつあるか不審に思ったが、つい聞きもせず、女の前を行き過ぎて通ろうとすると、そっちは行きどまりでございますと注意された。道理で真闇であった。
田中君の話によると、この建物は日露戦争の当時の病院だとか云う事である。戦争が烈しくなって、負傷者の数が増して来るに従って、収容した人間に充分の手当ができないばかりでなく、気の毒ながら見殺しにしなければならない兵士がたくさんにできて、それらの創口から出る怨みの声が大連中に響き渡るほど凄じかったので、その以後はこの一廓を化物屋敷と呼ぶようになった。しかし本当だか嘘だか実は僕も保証しないと、田中君自身が笑っていたから、余はなおさら保証しない。