일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

夏目 漱石의 満韓ところどころ(まんかんところどころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,601자 · 148화면

아오조라 문고

ところが渡辺さんはどうも御泊りになられるような日本の宿屋は一軒もありませんから、やっぱり大和ホテルになさった方が好いでしょうと忠告している。

やがて馬車は新市街の方へ向いて動き出した。二人は十五分の後ホテルの二階に導かれて、行き通いのできる室を二つ並べて取った。そこで革鞄の中から刷毛を出して塵だらけの服を払ったあとで、しばらく休息のため安楽椅子に腰をおろして見ると、急に気がついたように四辺が森閑としている。ホテルの中には一人も客がいないように見える。ホテルの外にもいっさい人が住んでいるようには思われない。開廊へ出て往来を眺めると、往来はだいぶ広い。手摺の真下にある人道の石の中から草が生えて、茎の長さが一尺余りになったのが二三本見える。日中だけれども虫の音が微かに聞える。隣は主のない家と見えて、締め切った門やら戸やらに蔦が一面に絡んでいる。往来を隔てて向うを見ると、ホテルよりは広い赤煉瓦の家が一棟ある。けれども煉瓦が積んであるだけで屋根も葺いてなければ窓硝子もついてない。足場に使った材木さえ処々に残っているくらいの半建である。淋しい事には、工事を中止してから何年になるか知らないが、何年になってもこのままの姿で、とうてい変る事はあるまいと云う感じが起る。