후리가나로 읽는 일본 고전
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たきぐち
滝口
山本 周五郎
山本 周五郎의 滝口(たきぐち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,815자 · 99화면
まことにおどろくべきことだが、鶴井さんは必要なときに赤面することさえできるのである。
「まさかね」安宅は苦笑した。
杉原との縁談のことが書いてあるだろうと思ったが、それにはひとことも触れてはいず、安宅は却っておちつかない気持になり、その気持がおりうのほうへ傾くのが感じられた。畠中の手紙は、年内に帰国できるかもしれない、とむすんであった。ではこっちも早くきまりをつけなければいけない、安宅はそう思って衣笠へでかけた。
夕食を軽く済ませて出ると、外は雪になっていた。例年より半月以上もおそい初雪で、しかも積もるとは思えないくらい、僅かに白いものが舞っているという程度であり、いま降りだしたばかりなのだろう、まだ道も暗い土の色のままであった。――仁斎橋を渡って町人町へはいったとき、渡部という老人に会った。老人は郡奉行で、提灯を持った供が付いてい、雨具をつけていた。家格は益村のほうがはるかに上だから、安宅が気づくより早く、老人が笠をぬいで会釈をした。渡部老人の息は酒の匂いがし、足もふらふらしていた。
「御無礼」と老人が云った、「雪が待ちきれないので一盞やりに出たんですがな、飲んでしまったら、このとおり降りだしました、いったいどういうつもりですかな、とんとわけがわかりません、どうも御無礼」