후리가나로 읽는 일본 고전
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らどうせんせい
潤一郎ラビリンスII――マゾヒズム小説集
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスII――マゾヒズム小説集(らどうせんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,093자 · 33화면
此の時次の番組が始まったので、二人はそれなり黙り込んで舞台の方へ向き直った。記者はいつの間にか先生と肩を並べて隣りの椅子に腰かけていた。舞台ではマジック応用の喜歌劇「若返り法」と云うのが一座総出の出演で、此れが打ち出しであるらしい。記者はそんなものにまるきり興味はないのだが、それに気を取られているように見せて内々お隣りの様子を窺うと、先生は例に依って格別面白そうな顔つきをしてもいないけれども、しかし案外熱心に、脇目もふらずに見物している。何楽しみに生きているのか分らないような、年中浮かぬ色つやをした先生が、これだけ一つものを辛抱強く見ているとすれば、たとえ顔には表われないでも何かしら享楽してはいるのであろう。とすると一体、何が気に入ったのであろうか。学者と云うものは却って単純な子供じみたことを興がるものだから、奇術そのものが好きなのであろうか。それとも一座の女優の中に思し召しでもあるのであろうか。
記者はとう/\好奇心に釣られて最後まで先生のお附き合いをしてしまったが、先生も亦、退屈な出し物を実に根気よく、打ち出しになる迄見物していた。二人は自然一緒に小屋を出て、廣小路の方へ歩くことになった。