후리가나로 읽는 일본 고전
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らどうせんせい
潤一郎ラビリンスII――マゾヒズム小説集
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスII――マゾヒズム小説集(らどうせんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,093자 · 33화면
それ程そのふがふがの発音は真に迫っていて、その役は大当りだったのである。しかし何故かプログラムには真弓の名前が記してなく、ありもしない俳優の名が刷ってあった。こゝに於いて先生は膝を叩いて遂に此の美女の秘密を掴み得たと信じた。はゝあ、そうか、梅毒か何かで鼻の天井が抜けているのだなと思った。
然るにもう一つ分らないのは此の女が素足を出さないことで、元来足の崇拝狂者たる先生は、実は此の方が先に心づいてもいたし、餘計気になってもいたのである。魔法のトランクやキャビネットから現われる場合に、外の女は脛から足を裸にしていることが多いのに、此の女に限って必ず薄い靴下を着けている。五六人が一緒に踊ったりする時にも、外の踊り子は凡べて素足で、一人だけがきまって浅い絹の沓を穿く。さればといってトー・ダンスをさえ達者に踊るくらいであるから、決してチンバではあり得ない。或る時園遊会の場面へ大勢の女たちが浴衣がけで登場したのに、矢張彼女だけが足袋を穿いていたのを見て、此れは彼女の一種の気取りなのではないか、素足を出すことが趣味として嫌いなのではないか、と、そう先生は解釈してみた。