일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みおつくし

澪標・落日の光景

外村 繁

外村 繁의 澪標・落日の光景(みおつくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,889자 · 268화면

아오조라 문고

向かいは悌二郎叔父の家である。空は既に明るかったが、四辺はまだ薄暗く、いかにも夜が残っている感じである。私は次兄の手を確り握り、小走りに歩いて行く。五十メートルばかり行くと、同じく石橋がかかってい、本家の表門がある。その反対に右折し、つまり悌二郎家の白壁の塀に沿って行くと、上畑に出る。

上畑は畠地で、緩く傾斜し、一筋の往還を隔てて、遠く水田が連っている。鎮守の森を除けば、早朝の田園の風景は至って清明である。遥か北方に伊吹山が聳えている。北から東へ、鈴鹿山脈の峰峰が連っている。空は一面淡青色で、その一つの峰を中心にして、東の空が金色に光っている。

「あっこから、お日さん、出やすのや」

次兄がその山の方向を指した。しかしその山の斜上の空には、灰色の雲が横たわっている。清清しい空に長長と横たわっている雲を見ていると、私は次第に心細くなって来た。しかしそんな幼い感情を、今の私が語れば、どうしても嘘になろう。強いて言えば、「大自然」とでもいったものに対して原始人が抱いたような、感覚的な恐怖感ではなかったか。しかも白雲のある、壮大な風景は一応静止の状態にあると言える。