후리가나로 읽는 일본 고전
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ひとこおりのシャスタさん
火と氷のシャスタ山
小島 烏水
小島 烏水의 火と氷のシャスタ山(ひとこおりのシャスタさん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,333자 · 16화면
などと、誇張した報道であったが、事実は、その前年の冬に雪が少なかったので、氷河は既に五月の始めに、新雪から解放せられ、底部から溶解して、空洞になり、激しい滝水で、氷河のトンネルが出来たのが、支持の力を失って、崩落を始め、岩石や砂礫を押し流して、山麓の村々へと、冠せて来たのであったが、その当時、村では、二、三分ごとに、太砲の音のような響きが聞え、氷河を源とするマック・クラウド河は勿論、サクラメント河まで水色が一変して、当分は濁りがつづいたということであった。私は、その夕、電燈煌々として自動車の目まぐるしく飛び交う賑やかな町中で、一枚の号外を握って、地質時代の出来事であるところの、氷河退却時代が、眼のあたりに見られるのだと思った。飛び廻る自動車も、忙しそうに歩く行人も、右往左往に悲叫遁走する、あらゆる生物の、混乱の姿ででもあるかのように取られた。
それから私は思う、外国の山を見るには、二つの見方が、経験されはしまいか、即ち自分の国の自然に似ている方面と、似ていない方面との二つである。蕪村であったか誰だったか、「花茨故郷の路に似たるかな」は、似た方からの見方だ。