후리가나로 읽는 일본 고전
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かやくせん
火薬船
海野 十三
海野 十三의 火薬船(かやくせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 61,552자 · 124화면
おれは、医者をさがして、ここへ引張ってくる。それまでは……」
水夫竹見は、そこで声が出なくなった。そでで両眼をぎゅっとこすりあげ、
「それまでは、死んじゃならないぞ。気をしっかり持っているんだ!」
竹見は、この世の中に、ハルクが、一等彼の愛する人間であるように思われてきた。なんとかして、ハルクを助けてやらなければならない。
彼は、立ち上った。
(このまま、ハルクをここに残しておいて、大丈夫かしらん?)
想いは、ハルクの一つのすういき、一つのはくいきにかかって、心配は限りない。だが、このままぐずぐずしていれば、結局ハルクは、死との距離をだんだんつめていくばかりであろう。なんにしても、早く医者をここへ引張ってきて、解毒の注射をうってもらうとかして、正しい手当をうけさせねば駄目である。
竹見は、ついに最後の決心をして、
「ハルク、頑張っているんだぞ」
と、彼の耳許に叫ぶや、破ったまどをよじのぼり、外に出た。が、彼は、うしろがみをひかれる想いであった。
(なぜ、おれは、こうして、急に気がよわくなったんであろう?)
竹見は、自分の心をしかりつけた。しかし彼は、ハルクのそばをはなれていくのが、いやでいやで仕方がなかった。