후리가나로 읽는 일본 고전
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はいかぐら
灰神楽
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 灰神楽(はいかぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,262자 · 27화면
そして、庄太郎はその何れの道を採ったか、彼は、読者も已に推察された様に、云うまでもなく後者を選んだのである。これが若し、彼が犯人だと知れる様な証拠が、少しでも残っているのだったら、まさか彼とてもそんな野望を抱きはしなかったであろう。だが、そこには何の証拠もないのだ。指紋すらも残ってはいないのだ。彼は下宿に帰ってから、一晩中そのことばかりを、繰返し繰返し考え続けた。そして、結局、あくまでもそ知らぬ体を装うことに決心した。
うまく行けば、一郎は自殺したものと判断されるかも知れない。仮りに一歩を譲って、他殺の疑いがかかったとしても、何を証拠に庄太郎を犯人だと極めることが出来るのだ。現場には何の証跡も残ってはいない。そればかりか、その時分庄太郎が一郎の部屋にいたということをすら、誰も知らないではないか。
「ナアニ、心配することがあるものか。俺はいつでも運がいいのだ。これまでとても、犯罪に近い悪事を、屡々やっているではないか、そして、それが少しも発覚しなかったではないか」
やがて彼は、そんな気安めを考え得る程になっていた。そうして一安心すると、そこへ、人殺しとはまるで違った、はなやかな人生が浮き上って来た。