후리가나로 읽는 일본 고전
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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――
炎の人――ゴッホ小伝――
三好 十郎
三好 十郎의 炎の人――ゴッホ小伝――(ほのおのひと――ゴッホしょうでん――)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,035자 · 207화면
ヴィン ……うむ?
その時、ドアが開いて、画家ワイセンブルーフ(五十歳前後)と、ヴィンセントの義理の従兄で同時に絵の師である画家モーヴ(四十二、三歳)が入って来る。ワイセンブルーフは零落した天才画家と言ったふうの、極端に投げやりな身なりの、顔つきも言葉つきもソフィスト流に皮肉で活気がある。モーヴは堂々たる身なりの、落ちついた人柄。――入って来るや、いきなり鼻の先におかしな形の抱擁を見せられて、二人ともあきれて、言葉も出ないで、突っ立って見る。やがてワイセンブルーフは、ニタニタと笑い出す。モーヴが左手のステッキで、戸口の板をコンコンと叩く。音に気がついてヴィンセントとシィヌが振り返る。
シィヌ あら!
ワイセ (朗唱の調子で)昼は日ねもす、夜は夜もすがらくちづけの、か――さはさりながら、もうそこらでやめんかねえ。
ヴィン モーヴさんもワイセンブルーフさんも、いつ来たんです? ちっとも知らなかった。
ワイセ ちっとも知らないは、ひどかろう。いくらノックしても開けてくれないじゃないか。
ヴィン 聞えなかった。
ワイセ ごあいさつだ。ひひ!
シィヌ ……(恥じて、大急ぎで、膝の上の衣類で身体を蔽いながら)いらっしゃい。