후리가나로 읽는 일본 고전
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えぼしだけのちょうじょう
烏帽子岳の頂上
窪田 空穂
窪田 空穂의 烏帽子岳の頂上(えぼしだけのちょうじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,432자 · 15화면
堀君も、小林君と同じように立派な登山家であった。私はさっき見た影のことを堀君に話した。
「それが本当の御来迎ってものだそうです。めいめい自分の影を見るだけで、側にいても人の影は見えないんですってね。」
堀君はそう云って説明してくれた。
躊躇していた私は、この人たちが来たので、烏帽子岩へと向った。
岩の肩までの登りが困難であった。木立にさえぎられている岩の面は、殆ど直立していた。怪我をしないように注意して登ってゆくと、私は最後になってしまって、堀君の姿は見えなくなった。
肩まで這い上ると、岩のそちらの面は、崩れになって、深さはすぐには測り難いものに見えた。烏帽子形の一つ岩は、その肩の上に、かなりな高さをもって立っているのである。
「あちら側から見ると、この岩が『槍の穂』のように見えます。」
案内はそう云って、四つ這いになって、攀じ登ってゆく。
小林君は、這うことは出来なかった。鞍に跨った形になって、手と尻でいざりながら進んだ。
私は小林君のするようにする外はなかった。
案内は或点に立ちあがって、私たちのいざるのを見ていた。いざりながら案内を見あげると、その赤黒い顔は、真っ青な空のなかに浮んでいた。