후리가나로 읽는 일본 고전
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えぼしだけのちょうじょう
烏帽子岳の頂上
窪田 空穂
窪田 空穂의 烏帽子岳の頂上(えぼしだけのちょうじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,432자 · 15화면
堀君は、岩の絶頂の、僅かに尻を据えうるような所に馬乗りになって、例の微笑をたたえていた。
私たちは、下りはちがった面を取った。上るとしては、前の面よりも困難に見えた。
露営地へ帰って来ると、一切の荷造りは出来て、人夫は待ちくたびれたような顔をしていた。今一つのテントを使っている学生の一組は、学生も人夫ももう見えなかった。
案内は腹掛から時計を出して見た。
「ちょうど一時間半かかりました。」そう云って、案外時間のかかったのがおかしいように微笑した。
「よかったよ、」と私は横山君と本居君とに、一しょに行かなかったのを惜しむ心で云った。そして本居君に、「君の槍が岳のようだって云った、あれが烏帽子岩なんだ。」
荷を背負いながら、それを聞いた案内は、
「知らない方は、大抵あの前の山で帰ってしまいます。――この人夫だって、行った者はないでしょう、」と云った。
一行は一列になって歩み出した。向って行く山の、朝の光に輝いているのを見ると、心のすべてがそちらへ流れ出すのであった。