후리가나로 읽는 일본 고전
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ほのおのなかにうたう
焔の中に歌う
野村 胡堂
野村 胡堂의 焔の中に歌う(ほのおのなかにうたう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,476자 · 27화면
身分に距りのある男女の恋が、非常に危険性を帯びて居るのも、許されないものに対する、欲求の猛烈さを語るものでは無いでしょうか。世の中に、禁園の果物ほど美味いものは無いのです、貧しい按摩の子に取って、高級な音楽は禁園の果物も同様です。その小按摩が、日本一の歌い手の窓の下に立って、涙を流して聴いて居るというのは、至極ありそうな事ではありませんか、そのいじらしい心根には、私も充分に同情することが出来ます」
「有難う御座いました、先生は御商売柄と申しては失礼ですが、なかなか思いやりがおありで、心の病までも見抜いていらっしゃる」
「冷かしてはいけません」
「あら、冷かしなんかじゃありませんワ」
「失礼ですが――」
苦々しそうにして居た錦木幸麿は、不思議な微笑を浮べて、こう口を出しました。
「駒鳥さん、――私はもう我慢が出来ません、何も彼も言ってしまいます。――私共に取って、あなたはその禁園の果物だったのですね」
激情家らしい若い作家の顔は、亢奮に蒼ざめて、卓の上に置いたその華奢な手は、ワナワナと慄えて居ります。
「マア、何うしてです」
「あなたの四辺に、どれだけ多くの異性が肝胆を砕いて居るでしょう? けれども、何時まで経っても、誰にも、あなたは許されない――無遠慮に、ズケズケ言うことをお許し下さい、あなたは、何十人とも知れぬ若き