일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ぼんのうひぶんしょ

煩悩秘文書

林 不忘

林 不忘의 煩悩秘文書(ぼんのうひぶんしょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,705자 · 173화면

아오조라 문고

さっきのお多喜が、八幡の縁の下に寝ていたこの小信を見つけた時、小信が独りでに口走った言葉、

「ほほほほほ、おかしいねえ。殿さまが女に斬られたりしてさ。」

といったのは、あれは事実なので。

狂人ながら、絶えず心にあることを、思わずひとり語ちたというわけ。

それは。

巻狩りの殿の眼に留まって誘拐され、彼女が田万里を去ってから、もう七年になる。恐怖と恥じと怨恨との連続だったさながら夢魔のようなこの七年間――。

自分は出羽守の一行に取りまかれてこの江戸の下屋敷へ送られて、そこで、ほかの多くの妾てかけとともに日夜殿の玩弄に身を任せなければならないことになったが――その、山を下りる時、かすかながら覚えているのは、父の伴大之丞が自分を助けようとして、単身、出羽守狩猟の人数へ斬り込んで無残な切り死をしたことと。

それから、後で風の便りに聞けば、この娘の悲運と老夫の横死を嘆き、主君出羽を恨みにうらんで、母はついに出羽の藩地、遠州相良の空を白眼んで自害して果てたという。

父母の仇、じぶんの敵!――七年間、耐え忍びながら機会を窺っていた小信は、とうとう、今から三月ほど前の月のない夜中に、この江戸の下やしきの寝所で、思いあまって出羽守に斬りつけ、混雑に紛れて屋敷を逃亡したのだった。