일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶっしんいちにょのかがく

物心一如の科学

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 物心一如の科学(ぶっしんいちにょのかがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,786자 · 20화면

아오조라 문고

ものとして存在するなら、魂に目方があるはずである。

中世の終り頃、これが問題になって、実験をした人がある。死の直前と直後とに、体重の変化があるか否かを測ってみたのであるが、魂の目方だけ減るというはっきりした結果は出なかった。魂に目方があるとしても、どうせ軽いものに違いないから、目方をよほど精密に測らないと、その差は出て来ない。一方人間の目方は、精密なところでは呼吸をしたり、汗が出たりするので、始終変化している。それで魂の分が、その変化の範囲内だと、測っても出て来ないはずである。それで実験は一寸出来ないであろうが、現在の科学の範囲内では、魂には目方がない。即ちものではないと信ぜられている。

以上の話を要約すると、物質というのは、目方のあるもので、その目方は、物質がどのように変化しても変らないということになる。もっとも、変らないというのは、現在の最も精密な天秤で測ってみても、差が出て来ないという意味である。天秤の精度が、今の一億倍も増したら、そういう天秤で測れば、状態の変化によって、目方即ち実質が変化するかもしれない。しかしそういう天秤が出来るまで、何もしないで待っているわけには行かないので、現在までのところでは、ものの目方は不変だとして、その基盤の上に立って、科学をつくり上げて来たわけである。