일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いちろうじん

犬田卯短編集二

犬田 卯

犬田 卯의 犬田卯短編集二(いちろうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,383자 · 103화면

아오조라 문고

しかし東京も不景気で暮しにくいから、保養かたがた田舎へやって来た云々、……A自身も時々近くの家へ遊びに行くようになって、村人の「安心」は次第に増していった。ところがある日、Aの口がちょっとすべったのだ。

「俺には家の構えを一目見ると、どんな大名屋敷でも、どこに金がしまってあるか分る!」

村人はこの一言に、すっかり戦慄してしまった。婉曲な立ち退き策が成功して、Aは村を去った。空手でやって来た彼は、大きなトラックで荷物を運び出した。

浩さん

月に三日間働くことにして今年いっぱい、一日五十銭の割で約束してもらえまいかと、つい五年ばかり前から、小さい名ばかりの草葺家を建てて私の家の屋敷続きに住んでいる松原浩さんが言うのであった。食事はむろん自分持ちとのこと。

ちょうどその当時、私のところでは東京から帰村したばかりで、それまで妹夫婦に任せきりにしておいた屋敷廻りの片づけ、手入ればかりでも容易なことではなかった。第一、天を摩す……も少し大げさな形容かも知れないが、とにかく永年の間伸び放題、拡がり放題にしてあった南風除けのための周囲の椎の大木の枝を、人を雇って伐り払ったその後始末からして、私の柔くなってしまった手には負えることでなかった。