후리가나로 읽는 일본 고전
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くるいだこ
狂い凧
梅崎 春生
梅崎 春生의 狂い凧(くるいだこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 111,430자 · 226화면
多分その時も栄介を訪ねて不在だったので、私のところにやって来たのだろう。
東京の人口が少かったから、日曜日だというのに、入園者は多くはなかった。まばらというほどではないが、騒々しいという感じはほとんどなかった。でも遊園地というやつは、老人や子供、あるいは女連れならたのしめるが、欝屈した若者二人でのそのそ歩いても、くたびれるだけで決して面白いものではない。
城介が見ている方向に、小さな谷があった。谷には吊橋がかかっていた。その橋の中ほどで、若い女が二人、悲鳴とも嬌声ともつかぬ声を上げていた。橋のたもとに学生姿の男が三人いて、女たちが渡りかけたのを見すまして、急にゆすぶり始めたのだ。どこの学生かは知らないが、彼等はあきらかに酒気を帯びていた。いや、酒気を帯びているというほどでなく、三人でビールの一本か二本か飲み、酔ったつもりになって気勢を上げている。その方に近かった。齢はおそらく私たちよりも若かっただろう。上着の上の方のボタンをわざと外して、気障というより、にやけた気分をぷんぷんと発散させている。
橋上の女たちとその学生たちと知合いでないことは、見ていた経緯からして、ほぼ見当がついていた。