후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうかしあかちょこべえ
狂歌師赤猪口兵衛
夢野 久作
夢野 久作의 狂歌師赤猪口兵衛(きょうかしあかちょこべえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,418자 · 79화면
「成る程のう。そちのような下賤の者でなければ出来ぬ芸当じゃのう」
「まったくで御座いますお殿様……人間は上から下を見ると何もわかりませぬもので、その代りに下から上を見上げますると、何でも見透しに見えまする。ヘヘヘ。私はお蔭様で人間の中でも一番下におりまする仕合わせに……」
松倉十内は苦り切って首肯いた。非人同然の人間から遠廻しに役目柄を皮肉ったような事を言われながら、それでも道理には相違ないので文句が言えなかった。猪口兵衛はその仏頂面を見上げながらイヨイヨ得意然となった。
「ヘヘヘ。博多中の妙齢の娘の乳房の黒い、赤いを間違いなく存じておりまする者は、この赤猪口兵衛タッタ一人で。ヘヘヘ……」
松倉十内は何かしら思い直したらしく、仏頂面を和らげてうなずいた。
「ウムウム。さすがは猪口兵衛じゃ。そこで今一つ尋ねるが、あの娘……蔵元屋の娘お熊には別に疵はなかったか」
「ヘエ。疵と申しますると……」
「ウム。たとえば何か他人に怨まれるような悪い癖はなかったかと申すのじゃ」
「ヘエヘエ。成る程。お眼が高う御座いますなあ。その疵なら大在りで御座います。ちょっとそこいらに類のないドエライ疵が……」