후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうかしあかちょこべえ
狂歌師赤猪口兵衛
夢野 久作
夢野 久作의 狂歌師赤猪口兵衛(きょうかしあかちょこべえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,418자 · 79화면
「ふうむ。してみるとやはり今の話は実正と見えるのう」
「さようで……その時は私も仕方なしに万延寺裏の住居へ引上げましたが……ところがそのお島と申しまする中婆さんが、翌る朝早く、急に里帰りの暇を貰うて来たと申しまして、万延寺裏の私の宅へ参りまして……猪口兵衛さんにあのような深い処まで探り出されておっては隠し立てをしても役に立つまい。どうぞこの事ばっかりは秘密にして、一刻も早よう御嬢様を蔵元屋の外へ出いて下さい。とても恐ろしゅうて恐ろしゅうて、気が揉めて気が揉めて……という涙ながらの物語で、蔵元屋の内幕を洗い泄い喋舌って帰りましたが、イヤモウ肝の潰れるお話ばっかりで……」
松倉十内はここが大事と思ったらしく、眼を丸くしたまま点頭いた。目明良助は反対に眼を閉じて耳を傾けた。
「ほほオ。どのような」
赤猪口兵衛は舌なめずりをして二人の顔を等分に見比べた。
「さあ。どのように申上げたら宜しゅう御座いましょうか旦那様……これと申すも全くお熊の両親どもの不心得から起りました事で……」
「それはその筈じゃ」
「元来あの蔵元屋の主人、伊兵衛と申しまするは養子で御座いましたが、御存じの通り家付の先妻が亡くなりますると、相券芸妓の照代こと、ゲレンのお艶と言うシタタカ女に迷い込みまして、かなりの金を注ぎ込んだあげく後妻に迎えました。