후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうかしあかちょこべえ
狂歌師赤猪口兵衛
夢野 久作
夢野 久作의 狂歌師赤猪口兵衛(きょうかしあかちょこべえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,418자 · 79화면
蔵元屋の夫婦と若い衆は、そうした言葉を聞くと今更ビックリしたように死骸の周囲から飛退いた。目明良助の名を知っているらしく、揃ってペコペコとお辞儀をし始めた。
その夫婦の顔をジロリと見まわした良助は、頬冠りのまま和尚の袖を引いて、二人で墓原を分けながら方丈の方へ引返して行った。その途中の群集から遠ざかった古井戸の傍で立止まって、暫く考えていた良助はフト思い出したように跟いて来た和尚に問うた。力を籠めた低い声で……。
「ナア……和尚さん……」
「ヒエッ……」
和尚はビックリして飛上った拍子に、線香を取落したまま立辣んだ。その線香を拾い上げて遣りながら良助はニヤニヤと笑った。
「フフフ。其様にビックリせんでもええ。ほかでもないがなあ和尚さん……」
「ヒエッ。早や……下手人が……お……おわかりになりましたので……」
そう言ううちに和尚はモウ眼を白くして膝頭を戦かせ始めた。その法衣の袖を引っぱりながら良助は歩き出した。
「ハハハ。まあさ。そう狼狽えなさんな。下手人どころか……まだ斬られた女の身の上さえ、わかっちゃおらん」
「ゲエッ。御存じない」
和尚は又、眼を丸くして立止まった。