후리가나로 읽는 일본 고전
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きつね
狐
岡本 かの子
岡本 かの子의 狐(きつね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,039자 · 13화면
――しばらく逢わなかったが、貴公、すこし窶れたようだ。
――そうかな。自分ではあんまり気がつかんけれど。
――一たい、こういう生活で満足しとるのか。佗しそうだな。
――割合いに楽しいのだ。
――当時和漢洋の学者、青木昆陽先生の高弟で、天文暦法の実測にかけては、西川正休、武部彦四郎も及ばんという貴公が、どうしたことだ。
――実学も突き詰めてみると、幻の無限に入って仕舞う。時と場合と事情に適応した理論が、いつでも本当ということになる。この無限の大自在所に突き抜けてみると、ありがたいが、おれ見たいな人間には少し寂しい気がする。それでまあ、おれのパトロンの青山修理のこの抱地に一軒空いてる小屋があるというので、引込んだのさ。
――引込んだらなお寂しいだろう。
――こうやって眼を開いて、うつらうつら夢をしばらく見てるのだ。
――卑怯な逃避趣味だね。
――そういう貴公が、こどもらしい餅花など買っているじゃないか。
――こりゃちょっときれいだったので。
――ご同様さまだ。
――どうも手に負えんな。
――何ももてなしがない。これでも食うて見るか。この向うの御用屋敷内の御薬園で出来た甘藷だ。