후리가나로 읽는 일본 고전
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たぬきとムジナ
狸とムジナ
柳田 国男
柳田 国男의 狸とムジナ(たぬきとムジナ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,460자 · 13화면
信州の東筑摩郡などには、両方の獣の名をともに知り、その声を聴いただけでも区別し得られると言う人があった。夜分小柿の木に昇って鳴くのはムジナ、という話を聴いたのは松本であった。三河の豊川の上流地方の猟師なども、よく似た二つの獣のあることは知っていて、その一方の、毛も皮もともに無価値なものを、だまって軒先にぶら下げておいて、旅人に値を付けさせて売ったという横着な話も聴いたことがあるが、そこではなおそれをムジナといっていたか否かは不明である。美濃の揖斐川上流の徳山村でも、おらぬはずはないのだがムジナという名は知らない。そうして狸とはどういうものかと問うと、背に八文字の斑毛があり、さし毛をもって筆を結い、綿毛の附いた皮はそのまま吹革の用に供するというから、すなわち上州赤城根などでいう本ムジのことであった。
三重県中部山地の飯南郡森村あたりに行くと、ムジナとタヌキの二つの名はともに知られ、狩人ならばそのちがいを明らかに説くことができる。狸には八文字があり、毛は軟かで爪はころころとしている。ムジナはこれに反して爪長く熊のごとく、毛は粗くして綿毛が少ない。すなわち筆にも吹革にも向かず、いわゆる皮算用のできぬしろものである。