일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ねことしょうぞうとふたりのおんな

猫と庄造と二人のおんな

谷崎 潤一郎

谷崎 潤一郎의 猫と庄造と二人のおんな(ねことしょうぞうとふたりのおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,020자 · 131화면

아오조라 문고

実際、品子にも、福子にも、母親にも分って貰えない淋しい気持を、あの哀愁に充ちたリリーの眼だけがほんとうに見抜いて、慰めてくれるように思い、又あの猫が心の奥に持っていながら、人間に向って云い現わす術を知らない畜生の悲しみと云うようなものを、自分だけは読み取ることが出来る気がしていたのであったが、それがお互いに別れ別れにされてしまって四十余日になるのである。そして一時は、もうそのことを考えないように、なるべく早くあきらめるように努めたことも事実だけれども、母や女房への不平が溜って、その鬱憤の遣り場がなくなって来るに従い、いつか再び強い憧れが頭を擡げて、抑えきれなくなったのであった。全く、庄造の身になってみると、ああ云う厳しい足止めをされて、出るにも入るにも干渉を受けたのでは、却って恋いしさを焚き付けられるようなもので、忘れようにも忘れる暇がなかったのであるが、それにもう一つ気になったのは、あれきり塚本から何の報告もないことであった。あんなに約束しておきながら、どうして何とも云って来てくれないのか。仕事が忙しいのなら已むを得ないが、ひょっとするとそうでなく、彼に心配させまいとして、何か隠しているのではないか。